ロウソク問題とは、ゲシュタルト心理学者であるカール・ドゥンカーによって考案された認知能力テストです。
問題は、テーブルの上に置かれたコルクボードに、ろうそくを立てるというものです。ただし、ろうそくの燃える部分が上向きになるように立てなくてはなりません。
与えられた道具は、ろうそく1本、マッチ数本、画鋲数個です。
この問題の正解は、
画鋲で箱をコルクボードに固定する
ろうそくを箱の中に立て、マッチで火をつける
というものです。
しかし、多くの人は、箱は画鋲を入れる道具だと固定観念にとらわれてしまい、正解にたどり着けません。
例えば、ろうそくを壁に貼り付けようとしたり、ろうそくを立てるための台を作ろうとしたりします。
ロウソク問題は、人間の問題解決能力に機能的固着がどのような影響を及ぼすのかを示す問題として知られています。
機能的固着とは、物や道具の本来的な用途や機能に固着してしまうことを意味します。
人間は、物や道具の本来的な用途や機能に慣れ親しんでいるため、それ以外の用途や機能に思い至らないことがあります。
ロウソク問題では、箱は画鋲を入れる道具であるという固定観念にとらわれて、箱の他の用途や機能に思い至ることができず、正解にたどり着けない人が少なくありません。
ロウソク問題は、日常生活でも起こりうる問題解決の典型例と言えます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%BD%E3%82%AF%E5%95%8F%E9%A1%8C