集合体恐怖症(トライポフォビア)とは?
集合体恐怖症は、小さな穴や突起物が密集しているものに対して、強い嫌悪感や恐怖を感じる症状です。正式な精神疾患としては分類されていませんが、近年注目を集めている恐怖症の一つです。
症状
- 蓮の花托、蜂の巣、石鹸の泡、イチゴ、キウイなどの表面
- 穴の開いた服、アクセサリー
- 多数の目が並んだ画像
- 集合体恐怖症を誘発する画像を見た時に感じる症状
- ゾワゾワする
- 鳥肌が立つ
- 吐き気がする
- めまいがする
- 恐怖を感じる
- パニックになる
原因
集合体恐怖症の原因は完全には解明されていませんが、主に以下の説が考えられています。
- 寄生虫や感染症への嫌悪感: 有毒な生物や寄生虫は、体に穴や斑点を持つものが多いため、集合体を見ると、無意識のうちに危険を感じてしまうという説があります。
- 視覚過敏: 集合体の規則的な模様が、視覚過敏な人にとって不快に感じられるという説があります。
- 遺伝: 集合体恐怖症は、遺伝の影響を受ける可能性があるという研究結果もあります。
治療法
集合体恐怖症の根本的な治療法は確立されていませんが、以下の方法が有効と考えられています。
- 認知行動療法: 集合体恐怖症に対する思考や行動パターンを認識し、修正することで、症状を軽減する治療法です。
- 曝露療法: 少しずつ集合体恐怖症を誘発する画像や物に慣れることで、恐怖を克服する治療法です。
- 薬物療法: 不安や恐怖感を和らげる薬が処方される場合もあります。
日常生活への影響
集合体恐怖症の症状が強い場合、日常生活に支障をきたすことがあります。例えば、以下のようなことが考えられます。
- 特定の食品を食べることができない
- 特定の場所に行くことができない
- 特定の衣服を着ることができない
- 仕事や学業に集中できない
もし、集合体恐怖症で日常生活に支障をきたしている場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
その他
- 集合体恐怖症は、比較的新しい概念であり、研究もまだまだ進められています。
- 集合体恐怖症を自覚している人は、2~3%程度と推定されています。
- 集合体恐怖症は、インターネットを通じて広く知られるようになりました。