ザイガルニック効果

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ザイガルニック効果とは?

ザイガルニック効果(Zeigarnik effect)は、心理学の領域で観察される現象です。この効果は、未完了のタスクや目標に関する情報が、人の記憶や注意に留まりやすいことを指します。

ザイガルニック効果は、1930年代にソ連の心理学者ブラーニスラフ・ザイガルニクによって初めて報告されました。彼はウェイターとして働いている際に観察した現象に基づいてこの効果を提唱しました。

具体的には、ザイガルニック効果では、未完了のタスクや目標は、完成したタスクや目標よりも記憶に残りやすいとされています。未完了の状態では、脳はそのタスクや目標に対して注意を引き続け、それが意識や記憶の中で「未解決」として保持されます。一方、完了したタスクや目標は、脳の関心から外れ、それほど強く記憶されない傾向があります。

ザイガルニック効果は、以下のような特徴を持っています:

注意の焦点: 未完了のタスクや目標は、人の関心や注意を引き付け、それが心理的な状態として持続します。このため、未完了の状態では、そのタスクや目標に関連する情報が優先的に処理されます。
達成欲求: 未完了の状態は、達成欲求を引き起こし、人々を行動に促します。未解決のタスクや目標があると、それを解決するための行動や思考を継続的に行いたいという欲求が生じます。
記憶の強化: 未完了のタスクや目標は、記憶の強化にも関与します。脳は未解決の情報に対して、それを覚えておかなければならないというサインを送ります。その結果、未完了のタスクや目標に関連する情報は、記憶の中で強く保持されやすくなります。
ザイガルニック効果は、学習や記憶、モチベーションなどの心理学的な現象に関連しており、さまざまな応用があります。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/zeigarnik_koka/