自己高揚バイアスとは、成功したときは自分自身の能力によるものと考え、逆に失敗したときは「自分ではどうしようもない外的な要因によるもの」と思いこむ考え方のことです。
たとえば、試験の点数が良かったときは「自分は頭がいいから」と考え、点数が悪かったときは「先生は自分のことが嫌いだから」と考えるようなケースです。
自己高揚バイアスは、成功した時に自信につながるというプラス面はありますが、失敗した時には環境など失敗要因ばかりに目がいってしまい、きちんと反省ができず同じような失敗を繰り返すマイナス面があります。
自己高揚バイアスが生じる原因としては、以下のようなものが挙げられます。
自分の能力や価値を過大評価する傾向
自分の失敗を認めたくない心理
自己防衛本能
自己高揚バイアスを克服するためには、以下のようなものが有効です。
自分の能力や価値を客観的に評価する
失敗を認めて反省する
自分の成功や失敗を第三者に評価してもらう
自己高揚バイアスは、誰でも少なからず持っているバイアスです。しかし、その影響を知った上で、適切に対処することで、より良い判断や行動をとることができるでしょう。