網様体賦活系

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網様体賦活系(もうようたいふかつけい、英語: Reticular activating system、RAS)とは、脳幹に存在する神経細胞の集合体であり、覚醒状態を維持する機能を担っています。

網様体賦活系は、中脳の網様体、橋の網様体、延髄の網様体から構成されています。これらの網様体細胞は、体性感覚、聴覚、視覚、嗅覚、味覚、内臓感覚などのさまざまな感覚刺激を受け取り、視床を介して大脳皮質に情報を伝達します。大脳皮質は、網様体からの情報を処理することで、覚醒状態を維持します。

網様体賦活系は、覚醒状態を維持するだけでなく、注意や集中、学習、記憶などの機能にも関与しています。例えば、興味のある物事や重要な情報に対しては、網様体賦活系が活発に働き、大脳皮質に情報を集めやすくします。

網様体賦活系の機能が低下すると、眠気や注意力の低下、学習や記憶の障害などの症状が現れます。また、網様体賦活系の機能亢進は、興奮状態や不安などの症状を引き起こします。

網様体賦活系の機能は、睡眠や覚醒の調節にも関与しています。睡眠中は、網様体賦活系の機能が低下し、大脳皮質への興奮伝達が抑制されます。これにより、睡眠状態に移行します。

網様体賦活系は、脳の重要な機能の一つであり、私たちの日常生活に欠かせません。

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