敵意の返報性とは、相手から敵意を向けられた際に、無意識のうちに同じように敵意を返したくなる心理です。
例えば、飲食店で不快な接客を受けたとき、その店員には同じような態度で接してしまいたくなる心理があげられます。また、職場で上司に叱責されたとき、反発心から上司に対して敵意を抱くようになることも考えられます。
敵意の返報性は、返報性の原理の一種です。返報性の原理とは、相手から何かを受け取ったときに「こちらも同じようにお返しをしないと申し訳ない」という気持ちになる心理効果のことです。
敵意の返報性は、好意の返報性とは異なり、必ずしもプラスの効果をもたらすとは限りません。人間関係の悪化や、トラブルの原因になる可能性もあります。
敵意の返報性を抑えるためには、以下のようなことに気をつけるとよいでしょう。
相手が自分に敵意を向けていることを認識する
相手が敵意を向けてきた理由を客観的に考えみる
相手に敵意を向けないことを決意する
相手の言動に惑わされず、冷静に対応する
敵意の返報性は、誰にでも起こりうる心理です。しかし、少し意識するだけで、その影響を抑えることは可能です。
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